「dog ear(犬の耳)」とは、本を読んでいるときに気になるところがあったら、ページの端をちょっと折って、印をつけること。
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中には、宗教の起源を先史時代の人間による精神活性物質の摂取に求める人々がいる。だが私見では、これは明らかに誤りである。
(中略)
幻覚剤のシャーマン的使用法と、現代の娯楽としての薬物摂取を分かつのは、前者の用法が極めて禁欲的であるという点である。このような伝統的な幻覚剤の使用に於いては、その前に必ず断食の期間(食料も水も摂らない)を置かねばならず、また長時間にわたって睡眠も禁じられる。このような欠乏によって、シャーマンは自らの動物的欲求(性的禁欲もまた、このような状態に入る典型的な準備のひとつである)及び世俗の世界から遠ざかり、死者及び霊の世界に近づくのである。精神活性物質を使用したのは特定のシャーマンに限られており、そしてたとえば、シベリアの一部に於いては、ベニテングタケを用いるシャーマンは、これを用いることなく同じ仕事を行うシャーマンに比べて意志薄弱とされていた。カナダの森林クリー族の呪医は、自らの周囲にある幻覚性殖物についての知識はあったが、それがもたらす精神活性効果の制御は困難であり、故に無益であると判断して、敢えてこれを使用しないことを選択した。